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【2024/03/28 22:03 】 |
「やってみる」についてエネルギー視点で考えてみた
今日、街の喧騒に身を漂わせていると、ふと気付いた事があった。
「やってみる」というのはもの凄い行動だな、と。
『これをしたらどうか?』という議論はとても大切だと感じているし、それ抜きで玉砕してしまう事も多いにあるだろう。
しかし実はみんな気付いている。「やってみなけりゃ分からない」という事に。

ビジネスに於いては、初めに小規模で計画を進めサンプルを取るテストマーケティングというものがある。その結果を、追加、若しくは本格的に投資するかの指標とする。
だがその「テスト=やってみる」という事すら出来ない方が想像以上に多く、その差が多くの自己啓発本で指摘されてるように、特にお金という面では今後の人生を大きく左右する。


どうしてそんな簡単な事すら出来ないのか

そう自己嫌悪に陥っている方もいらっしゃるだろうし、事実私もそうだった。

考え方を変えてみよう。
「やってみる」というのは、実は物凄くエネルギーを必要とするのではないか?

そういった事を指摘されてる方もいらっしゃる。砂を積んだ一輪車を動かすとき、最初が一番力が必要でしょ?という具合に。しかし決まってこう付け加えている。
『それさえ通過すれば、後は勝手に進んじゃうの。』

その最初の力が幾ら必要か、これについて丁寧に解説されたものを私は目にした事が無い。だから仰る事には同意出来るが、いざその場面に立つとその強大さに尻込みしてしまうのだ。
問題はその一行で簡単に説明された、「最初の力」がどれ程のモノかという事だ。そしてその描写の与える印象が、少し頑張れば手が届くというモノである限り、人は何度もそれに挑み、力の無さを悔やむだろう。

私はそれを、【『ハイ、やってみて』と言われて出来ないモノ】と定義した。
何かを動かすときはエネルギーが必要、これは高校生のとき物理で学んだ。

時として、大して意識もせず手応えも無く、すんなり始めの一歩を踏み出せてしまう事がある。それは単にエネルギーが溜まっていただけではないかと推察する。

これも物理からだが、位置エネルギーというものがある。
例えばAさんが標高600mの地点(私の実家の標高)で生活を営んでおり、Bさんが標高0mの都市に家を構えているとする。
AさんはBさんより位置エネルギーを持っている。Aさんが600mの地点からBさんの地点へダイブすると、彼は物凄い勢いでBさんの立派な家を破壊するだろう。
しかしAさんは、『あ~、私は位置エネルギーを沢山持ってるな~』と思って生活していない。

この様にいつの間にか溜まったエネルギーを、気付かぬ間に始めの一歩に使用している事がある。
そして「気付いていない」という事が、『何故前回は簡単に出来たのに、今回は出来ないんだ』と人を悩ます。

エネルギーには沢山の溜め方があり、力の作用にも様々な形がある。
長い間やってみたいと胸に秘め続けて来た想いであったり、企業に属していて「やらなければならない」という、ちょっと億劫になるモノだったり。それをするのが好きという事も当然あるし、もうそれをしない事に我慢出来ないという怒りに似たエネルギーもある。またそれは、チョコレートに依って齎される本来の意味でのエネルギーかもしれない。

因みに私は、「もう我慢出来ない」という臨界点を越えた瞬間ほど一瞬の力を発揮するモノはないと感じている。

現在閉塞感漂う日本で、何故新しいサーヴィスが頻繁に産み出されないかは、もう我慢出来ないというラインになかなか手が届かなくなっているからだろう。
これをしなければ明日はないという状況なら一般的に人はそれをするし、それは確かに辛く厳しい環境ではあるけど、人々の目を輝かさせる。
だから私は、「日本は或る種の完成を見た」と感じている。


どうしてこの一歩が踏み出せないのか?
そう塞ぎ込みそうになるときは、ちょっと思い出してみて欲しい。それは単にエネルギーが足りてないだけかもしれない。
そしてこれを、『エネルギーが足りないから仕方ない』という処方箋にせず、どうしたら必要なエネルギー、その莫大なエネルギーを調達出来るかという、リラックスの材料にして頂ければと思い、今回のエントリーを執筆した。

人生は無駄である。我々人類はただ地球を汚して消滅するのかもしれない。
では何故生きているか?
その無駄を沢山して、楽しむためではないかというのが、現在の所の私の見解である。
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【2010/09/29 04:31 】 | 徒然 | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
iPad2の可能性
以前も申し上げたが、僕にとって現在のiPadは、「iAdの為の場所」という認識だ。
何故ならそこにある機能の殆どは、現在のPCに搭載されており、
ゲーム機と見るなら素晴らしいと推察するが、ビジネスのツールとしては弱いだろう。

で、最近iPadが「残念なプロダクト」だという批判が多い。
その方々がどういう心境でそう仰っているかは不明だが、
そのご意見には完全同意する。(使用してもいないのにw)

ただ、iPadは「魔法のデヴァイス」と宣伝してしまったばかりに、
いきなり素晴らしい物が手に入ると思い込み、落胆してしまった方が多いと思う。
今回はそんなあなたの判断は決して間違っていなかったと、
iPadに追い風を吹き込みたい。


■ver 1.0では仕方無い



追い風と言いながらいきなり批判するが、
『ver 1.0だと仕方ないよね~』というご意見はどうかと思う。
それは全てのデヴァイス、サービスに言えてしまうからだ。

iPadの何が凄いって、もうそのレイアウトを見ただけで、
『今後この様な機能が付加されるのでは?』というのが簡単に想像出来る事だ。
ただ大口叩いておいて、実はまだ1つしか「これは!!」というのは思い付いていない(汗;
今回はその数少ない貴重なアイデアを披露する(笑)


■photo-shop for iPad



web制作に携わっている方なら、かなりの方がピンと来るのではなかろうか。
それは従来のphoto-shop(以下、PS)とは、似ても似つかぬものになる可能性がある。
※Appleとadobeが険悪の様なので、特にPSでなくとも良いw

これは僕の経験に基づくものなのだが、web制作で画像処理はかなり面倒だ。
画像毎にトリミング(切り抜き)する部分が違うし、何よりその作業にマウスは不向きだと感じる。

例えば画像を切り抜く際、指でなぞるだけで良ければどうだろうか?
またPSの画面にチェックボックスがあり、そこにチェックを入れておけば、
画像をタッチしただけでサイズ変更された画像が一定の場所に複製される。

デスクトップだろうがノートPCだろうが、恐らくこの機能は付加出来る。
しかしiPadとの決定的な違いは、画面が少なくとも宙に浮いているという事である。
画面に直接触れるなら、それは床と平行に近い角度で置けなければならない。
腕が疲れるから。

ノートPCの画面も最大角まで倒せば同様の事が可能であるが、
想像してみて欲しい。
どう考えてもキーボードが邪魔だろう。

更に言えば、指でランダムに描いたものをコンピューター側で制御し、
形・サイズを整える機能も付加したい。
重要なのは感覚で描いたレイアウトと、制御されたレイアウトを選択出来る事だ。
高価な「マリオペイント」みたいなイメージ。

大体マウスで画像背景を「多角形選択ツール」でカチカチするのは本当に面倒だ。
と、愚痴まで零してしまったが、iPadはweb制作時間を大幅に短縮する可能性を秘めている。


■インターフェースの進化



インターフェースがより進化すれば、画面に直接ペンで書き込んだ文字を、
更にハッキリと表現する事が可能だろう。
最終的には筆で絵を描くことも出来るかもしれない。
ここまでPSの機能に盛り込まれるかはiPad2の出来次第だが、
少なくとも上で述べた事に関しては、アプリケーションやOSのアップデートで可能だろう。

これに依り何が起こるか?

『iPadはコンピューターの近寄り難さを取り除いた』と仰る方が多い。
ただし現段階では、
「おじいちゃんでも出来るネットサーフィン」止まりではなかろうか。

僕の考えるiPadが登場すれば、
「おじいちゃんでも出来るweb制作」なんて楽勝だと思う。
しかし本当に期待しているのは、申し訳ないが高齢者ではない。

もし赤ん坊の頃にもっと自由に表現が出来れば、
その当時何が見えていたか分かるかもしれない。
写真は素晴らしい技術だけど、その思考まではなかなか写し出さない。

そういう意味で、iPadは人類を知るという
正に「魔法のデヴァイス」となる可能性を秘めている。


現在iPadに何が足りないか?
「それにしか無い機能」だろう。
もしweb制作の時間を大幅に短縮する事がiPadでしか出来ないなら、
『騒がれてるけど実際あんま売れてないよね』
この様な声は聞こえて来なくなるだろう。

今回提示した機能は、もしかすると既に使われ始めているのかもしれない。
タッチスクリーン、若しくはiPhoneを目にした瞬間それを思い付いた方は恐らくいる。
しかし僕は、iPhoneの小さな画面ではこの様な機能は思い付かなかったし、
「デカいiPod」はその効果もデカかったのではないかと、
改めてiPadを評価し直している。


p.s.(photo-shopではない)

因みに現在僕はプログラミングを独学で勉強し始めた。
「僕が提示したiPad」がまだ世に登場してないとしても、
恐らくそれは誰かが作ってしまうだろうし、
僕はそのスピードに追い付けないだろう。
しかしその誰かも『誰かが作るだろう』と思っているはずだ。

iPadが「残念なプロダクト」かどうかは、
今後の、正にユーザー自身の不満から生まれる開発が証明してくれる。
その開発者は僕かもしれないし、あなたかもしれない。
【2010/07/15 21:52 】 | 徒然 | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
近い将来、こんな省エネも有るかもしれない
今回のエントリは前回からの派生。
前回の内容をおさらいすると、

1.発電所近くにデータセンターを建設する事に依り、本来電気のまま送信すれば抵抗に依りロスが生まれる所を、データに置き換える事でロスなく地球の裏側にまで送り届ける事が出来るようになる

2.Googleデータセンターはその他に比べ、エネルギー効率がとても良い

3.Googleは電力の無駄を無くし、間接的に電力、直接的にはコンピューターエネルギー会社となるであろう

というものだ。

これは僕がtwitterでフォローしている渡部さんの発言を僕なりに書き直したまでなので、最新の情報を知りたければ彼をフォローする事をお勧めする。

以下リンクより前回エントリにざっと目を通しておいて頂ければ、ご理解頂け易いと思う。

【前回エントリ:Googleはエネルギー会社?
http://takahirosaito.blog-sim.com/Entry/21/

これを受けて今回は、電力という視点に立って、僕の疑問を紹介する。


クリーンな発電と言うと、何を思い浮かべるだろうか?
原子力や火力を挙げられる方は少ない。恐らく風力や、太陽光に依るものだろう。
特に昨今、太陽光発電はその注目を一身に背負っている。
しかし僕の疑問も、この太陽光発電へと向けられる。

「太陽光で発電し、その電力で部屋に明かりを灯す」

僕はここに、鼻先についた埃が視界に入るくらいの違和感を感じる。
太陽光自体が文字通り明かりなのだから、それをそのまま使う事は出来ないか?
もちろん電力の用途は様々であるし、太陽光に依る電力はその他の事へ大部分が使用されているのかもしれない。

僕が言いたいのは、
『仕事するのに明かりが必要なら、仕事自体を明るい場所へ移せばいいじゃない』
という事である。

例えば、A君とB君の仕事に関する能力が同じとして、両社は十分コミュニケイト出来るとする。A君は日本に在住し、B君は『日本の反対はブラジル』とよく言われるので、ブラジルで生活している事とする。

建国物語 太陽光発電 省エネ

もうお解りのように、仕事がデータを取り扱うものだとすると、業務をネット上で共有する事が可能だ。
これに依り、太陽の光が届く日中のみ作業を行う事が出来る。
つまり前回のGoogleデータセンターとは逆で、「太陽を追い掛ける人々」(※渡部さんの言葉から引用)というものが生まれるかもしれない。

オフィスを抱える企業は日中でも電灯を使用しているが、これが今言われている「ノマド・ワーキング族」同士なら、現在僕がこれを執筆しているように電灯無しでの作業が可能となる。
オフィスを持つ大企業でも、明かりのための電力消費は抑えられるはずだ。

逆に日中は暑くて仕事にならないという方は、明かりのための電力消費を抑えるという観点からは全くの逆説となってしまうが、同様に夜間作業をしたいというブラジルの方を見付ければ良い。
作業効率が悪くて結局パソコンの電力消費が嵩むなら、明かりを使ってでも涼しい夜間に作業を行った方が総電力の効率は高まる。


お気付きの方いらっしゃると思うが、これは左程重要な事柄ではない。
あくまで今後電力量が更に重要となるなら、こういう省エネもあるよと申しているまでである。

しかし、「これが可能だ」という事がとても重要だ。
将来ナニが「どこでもドア」のように瞬時に移動してしまうか分からない。
もし今回の事例のように電力への関心が非常に高まれば、同環境を求める人々を引き合わせるといった、世界規模のエージェントも誕生するだろう。

また僕が個人的に期待する部分として、労働力の確保というものがある。
僕は、日本政府は可能な限り早く移民を受け容れるべきと感じるが、行政というのはいつでも「遅い」。
そんなものを待つよりは、可能なとこから業務を労働人口へ配分していけば良い。
上記の様なエージェントが誕生すれば、日本は「労働生産国」として、再び日の目を拝める日が訪れるだろう。
【2010/07/14 18:35 】 | 徒然 | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
Googleはエネルギー会社?
Googleがエネルギー会社
という言葉を耳にされた方はいらっしゃるだろうか?

僕はtwitterで渡部 薫さんという方をフォローしているのだけれど、僕に関しては言えば彼の言葉を聞くまで耳にした事はなかったし、そもそも現在のGoogleからその姿は想像出来なかった。

そんな彼が最近新たに、同件に関する記事をアゴラへご寄稿された。
今回は僕と同じく、初めピンと来なかったという方のためにエントリを載せる。


まずこちらを解説するに当たって、

「クラウド化に依りあらゆるデータが一定の場所に集まるようになった」

という、とても重要な背景が存在する。

ユーザーはあらゆる端末、例えばiPhone、PC、iPad等からデータセンターへアクセスし、そこでデータの保管/取り出しを行ったり、またクラウド上のアプリケーションを利用し業務をこなす事も可能になった。

しかしそれは手軽過ぎてどこへアクセスしているか、言い換えればどの地域に建設されたデータセンターへアクセスしているかを意識する必要がなくなってしまった。
これがとても大事。


下の図を見て欲しい。

建国物語 Google エネルギー


※ユーザーは端末を介し、どちらのデータセンターへもアクセス出来るものとする

これは極端な例だけど、架空会社AとGoogleデータセンターの条件が異なっている事が目に付くだろう。


1.建設地

寒冷地に建設する事はほぼ常識との事で、Aはモスクワ、Googleは世界各所の寒冷地とし、この部分には差を設けない事とする。この際Aが仮にGoogleより規模の大きなデータセンターを所有していても、今回の話しの中でそれは大きな意味を成さない。
詳しくは次へ。

2.稼働時間

周知の事実だが、夜間は電力が安価だ。世界中にデータセンターを持つGoogleは時間差を利用し、常に夜間のみ稼働させる事が出来る。
Aがモスクワに幾つデータセンターを建設しようが、そのどれもが同時刻に朝を迎えてしまうため、夜間のみ稼働させたければ日中は稼働停止するより他ない。
またこちらも、次点の冷却方法に影響する。

3.冷却方法

日中が夜間より涼しい地域なんてまず無いだろう。パソコンを触った事のある方なら、そこからどれほどの熱が生じるか想像に難くないはずだ。
僕はデータセンターの冷却方法に詳しくないが、仮にエアコン冷却するとなると、本来データセンターの稼働に使用する電力をそちらに向けなければならなくなる。また現在進められている水冷方式を採用すれば冷却コストは格段に下がるだろうが、やはりどちらにしろ冷却のためにエネルギーを浪費してしまう。

※仮説ばかりで申し訳ないが、今回のエントリ内でGoogleは、完全に外気のみの冷却方法へ移行したとする

4.送電距離

これは1の「建設地」の問題でもあるが、電気とは送電距離が長ければ長いほど抵抗に依りロスが生まれる。Googleのデータセンターのほぼ全てが、どうやら発電所のかなり近くに建設されている模様。
これはこれからデータセンターを所有する企業も可能なので比較の面では重要でないが、実は今回の話しのキモの部分である。

※因みに発電所周りの地価が近い将来更に高騰すると筆者は予期する


というワケでかなりざっくり言ってしまうと、Googleは現在省エネしてるという事になる。
しかし省エネも馬鹿に出来ないモノで、エネルギーロスが少なければ本来使用したい部分に大量のエネルギーを送り込む事が出来るため、コストは勿論、大量のデータを許容する事も可能だ。

そして「4のキモ」の真意は、データは電気と違いロスしないという事。(少し極論)
メールの内容が消えてしまうことを恐れてデータセンターと自分との位置を気にする方はいないだろう。

僕は渡部さんの記事を目にしたときに惣菜屋を思い浮かべた。
「ホカ弁」がクオリティの高いお弁当を低価格で販売出来ていたのは、一箇所集中で大量の惣菜を生産していたからに他ならない。つまりエネルギー効率がとても高いのだ。

Googleのやろうとしている事はこれにとても似ていて、彼等は発電所の近くで電気をデータという真空パックに詰め、電気のまま送信すると1%しか残らなかったエネルギーをほぼ100%の姿で送り届ける、まさしくエネルギー会社へと変貌を遂げようとしている。
もしかすると誤解しているかもしれないが、僕はそれを「間接的な電力会社」と位置付ける。


少し長くなってしまったが、あともう少し述べておきたい事がある。


渡部さんはまた別のところで、ソフトバンクの最大の過ちの一つに「通信事業者となってしまった事」を挙げられている。
こう書くと誤解を招くが、彼ほどソフトバンクの「孫 正義」社長を慕っている方はいない(と、twitterで伺える)し、僕も、失礼だが、あの情熱溢れる真摯なおじちゃんが大好きだ。
しかしこの点は僕も同意する。

ここにもモチロンGoogleという背景が存在する。
通信事業者がその通信インフラを敷けば敷くほど、Googleはロスしないデータを思いのまま送り届ける事が出来る。両者は切っても切り離せない関係だが、全国津々浦々までインフラを敷設しなければならない通信事業者と違い、この「間接的な電力会社」は、文字通り発電所の近くにデータセンターを建設すれば良い。
規模の面で建設費は通信事業者側が圧倒的に大きくなるが、力関係は対等、もしくはGoogle側に軍配が上がるだろう。

Googleも通信インフラを開発している。
しかし僕の憶測だが、彼等は全国津々浦々にまでその糸を張りめぐらさないのではなかろうか?極端な事を言えば、技術を売って通信事業者に敷設させ、その後買収しても良い。何しろリスクは小さく、力は対等以上なのだから。


というワケで、『彼の記事見たとき既に理解したよ!』という方には迷惑な文字数だったが、少なくとも「Googleのヤバさ」は伝わったと思う。

彼等はやがて世界中のデータセンターを席巻し、通信事業者を意のままに操り、そして彼等が電力そのものを手中に収めたとき、電力会社の目の前にかつてない敵としてその姿を現すだろう。
触らぬGoogleに祟りなし。

僕達はその"カミ"を徹底的に利用しよう。


※補足

実は今回Aの建設地を、初め「北海道」に設定していた。
しかしリンク元記事へ、まさに北海道へ大規模データセンターを建設予定のさくらインターネットさま、その社員の方からコメントが寄せられていた。

僕はもちろんそちらの社員ではないし、内部の事情も分からない。また彼のコメントに納得する部分もあったため、建設地を寒冷地として想像し易いモスクワとさせて頂いた。

どうやら彼によると、日中も空調、つまりエアコン冷却は必要ないとの事。
またRTT(今回の例ではデータがセンターへ向かい、それを受け取るまでの時間ロス)の面を考慮すると、Googleの様に月を追い掛ける方法にメリットがあるかは疑問と。

疑問に感じたのは、月を追い掛けなくても空調は必要ない様子だが、更にエネルギーロスを考慮した外気のみの冷却方法だとどうなのか?

また僕の理解力の問題でどうでも良い事だが、
「APIを利用してお客様自身が月を追いかけてインスタンスを移動させる」というのは、
月を追う事に依ってデータセンターの利用コスト削減を叶えたGoogleを顧客が選択する、という表現だろうか?

究極のエネルギー効率を考えると、また将来それが必要になるとするとやはり渡部さんのご意見に傾倒してしまうが、少し立ち止まって考えるにはかなり建設的なコメントだと感じた。


※追記

さくらインターネットの田中さまを社員の方と紹介したが、創業者の方だった。
誠に失礼致しました。
素人が口を出す事は憚られるが、疑問に感じた部分を伺ってみようと思う。
【2010/06/30 20:18 】 | 徒然 | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
「iAd」について
iPadに以前から違和感を抱いていたが、僕の結論は

iPadとはiAdのための場所というもの。

もちろん流石Appleと言われる程、触っただけで欲しくなる魔法のデバイスに仕上がっているとは期待しているし、そもそも『触ってないヤツが何言っとんねん?』というツッコミも当然だろう。
しかし魔法に掛かっていないからこそ見える視点もあると思い、今回のエントリを上げさせて頂く。

今回は珍しくtwitterで呟いた事をまとめようと思う。
僕はあまりその手法を好まないけど、発信しておきたい事は大体呟いてしまったし、
140文字ずつというのは意外と頭に浸透し易いなと感じたため。

今回の呟きの始まりは、自社のHP作成を任された時期に遡る。
その際僕はHP作りをしなければならなかったのだけど、
考えはその先の

・「どう検索されるか?」
・「どのようなキーワードで広告を出すか?」

へと、いきなりジャンプしてしまった。

その際
『あ~、amazonレビューの様に広告に☆付けてくれたら内容で勝負出来るんだけどな』と、大した内容も出来てないのに心の中で呟いた。

では以下から、僕のTLを追って欲しい。
あっ!!因みにtwitterアカウントは

@s_tima

今回のエントリが面白いと思って頂けた方、
ウズベキスタンに興味ある方は特にフォロー頂ければ幸いです。




広告にamazonレビューみたいなの付ける事は出来ないか?でもそれじゃ「広告」じゃなくなるか。 6月7日13:23 webから


まぁFaceBookがやってるのはこの辺だろうな。ユーザー同士が薦めたモノのデータを収集→評価高いモノは検索時上位表示。 6月7日13:30 webから


つまりFaceBook型だとユーザー自身の感覚がアルゴリズムとなる。それが今盛んに言われてるSNSなんだけど、これを越えるアルゴリズムってあるのか?考えれば考えるほど最強。 6月7日13:35 webから


でもその場合リスティング広告出して一回火が付いちゃえば、もう広告出す必要がなくなりそうだ。やっぱ広告のシステム自体が変わるんだろうな。Google乙。 6月7日13:37 webから


インターネットが普及して売れる物は短期間で爆発的に売れるようになった。けどネットの時代にも様々な段階があって、今までがアホらしくなるほどその速度がまた加速するだろう。今twitterで起こってるのはそういう事。 6月7日13:40 webから


で、広告に話しを戻すと広告は三つ巴になるだろう。Google型、FaceBook型、そしてApple(iAd)型。でもソーシャル環境下では広告あんまり必要なさそうなのでFaceBookやtwitter広告は微妙。 6月7日13:48 webから


てことで【システムチェンジしたGoogle広告 vs. アプリ上で無理矢理バラ捲くiAd+FaceBook等でクチコミ】となるんじゃないか。 6月7日13:54 webから


たぶん凄いんだろうけど、みんな出たばっかりのiPadで騒ぎ過ぎ(製品自体を褒めてる方、iPadをよく理解されてる方を除く)。画面が大きくなって色んな可能性は広がったと思うけど、どう取り繕ってもデカくなったiPodには変わりない。ただデカくなった事が思ってたより効果的だった。 6月7日21:14 webから


そんな事よりiPadはその後ろに控えるものの入り口なんじゃないか。やっぱiPhoneの方が閲覧できる環境は広い。けどiPadなら長時間アプリに触る可能性がある。スーファミで3分しかゲームしない人なんていなかった。その間に広告が絶え間なく出てたと思うとゾッとする。 6月7日21:18 webから


iPhoneでゲームさせて広告まで出してには画面上限界がある。またiPhoneはちょっとした待ち時間の利用に優れるが、たった3分開く画面に広告は正直ウザい。 6月7日21:26 webから


iPadを電車内で開く人はあんまりいないだろう。(座席に)座れてるか、満員ではない車内で壁にもたれる事が可能な人だけ。何故なら両手塞がる危険を冒してまでゲームするのは面倒だから。 6月7日21:36 webから


けどその分、ある程度まとまった時間を取れたら集中して開く可能性がある。ちょっとした時間にiPad開いて仕事する(メールや資料作成)人はiAdのメイン対象ではない。 6月7日21:39 webから


iPadに依ってもたらされるものは、PCより広い利用可能域+30分以上のまとまった利用時間。Mr.Steve曰く、ユーザーが一日30分アプリ利用するなら3分毎に広告を出せば10回表示可能。当たり前だけど。 6月7日21:44 webから


まとめるとiAdによりiPad上でfirst impression(広告お披露目)。FaceBookやtwitterによりクチコミで広がる。iAdの様なプラットホームはiAdしかないから、広告主はiAdに出稿せざるを得なくなる。つまり広告の見本市。あくまで仮説。 6月7日21:54 webから


※追記 iAdの広告は従来のそれとは違う。ウェブサイト並みの情報量を提供するからクリック率も上がる。加えてクチコミがあればコンバージョン率は怖ろしい事になる可能性がある。 6月7日21:56 webから




以上。
一つ付け加えるとするなら、iAdに依りAppleはGoogleの広告シェアを奪い、
そして時価総額世界第一位に踊り出るかも。
ただ冗談ぽくてあまり締まらないので、この発言は控えた。

iPadに魅了されてる方ならこのエントリを目にされてどう想うだろうか?
何ともネガティブな、iPadを全然分かってないと思われる方も多いかもしれない。
断っておきたいのは僕はAppleが大好きだし、Jobs氏はある意味神だとすら思っている。

では何故このようなtweetを続けたか?
それはiPadが僕の期待してたモノとかなり違ったモノだったからだ。
別に落胆したワケじゃない。やはり良い意味で期待を裏切ってくれるなと感じた。

僕の予想通りなら、iPadはそのデザインこそ優れ、
パフォーマンスは従来のパソコンでも実現可能なものに留まった。
しかしその裏にはiAdという広告プラットホームが控えており、
事実Jobs氏もiAd(正確にはiAds)はモバイル広告シェアの48%を奪うだろうと予言している。
今回の狙いはやはりそこだったと思わざるを得ない。


最後に一つだけ。
僕の期待したiPadは出現しなかったが、そこには「今回は」という言葉を付け加えておく。
iPad2(仮)の可能性に関しては、次回に譲る。
【2010/06/22 23:37 】 | 徒然 | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
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