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【2024/11/23 17:17 】 |
今流行りの光の道について2
僕がコレを執筆してる現在、ソフトバンクの孫正義氏 @masason と、ジャーナリストの佐々木俊尚氏 @sasakitoshinao が激論を交わしている事だろう。
ウズベキスタンではUstreamなんて視聴できない(-_-)
お二人がお話しされた内容と被っている、若しくは大きく外れていたら誠に申し訳ない。

光の道に関しては前回も記事に挙げたが、そちらを受けての今回というよりは、方向としては僕の中でかなり変わりつつある。
そのキッカケとなったのは、前回の記事内「追記」に記載したトラフィックの問題だ。
この部分に関して僕は詳しくないのだが、無線では大容量のデータが大多数から送受信される環境には耐えられないとの事。

もう一度自分の中で整理してみると、自分としては次の順序がベターかと思う。

1.光の線を全国に敷設
2.無線のトラフィック問題など、技術的に進歩させる

1に関しては、孫さんの言うように差し引きコスト0というのは、左程重要ではないと思っている。(もちろん全くのデタラメでめっちゃお金かかっちゃいましたー、はシャレにならないが・・・)
どうせ将来のために敷くのだから、多少の身を削っても致し方ないだろう。むしろこれは、孫さんの案に乗った人が言い訳出来るようにするため用意されたものと感じる。
しかし100Mbpsしか出ない光ファイバーの敷設だけは勘弁してもらいたい。最低でも1Gbpsまでは対応可能でなければ、僕も孫さんの案には乗る事が出来ない。

2だが、これは僕の理想に基づくものだ。
何度も言っているが、ネットインフラの最終形はどこでも繋がる無線でなくてはならないと思っている。一部が回線の安定と速度を求めケーブルを使用したとしても、大多数の未来は無線、若しくはそれに代わるものでなければならない。
それは単純に、便利だから。


僕は今回孫さんの案に反論する方々の心理に、そうした最終形が見えてるにも関わらず「今更有線かよ」というジレンマがあると思えてならない。正直僕もそれは感じている。

無線は一気に大多数に広げる事が出来る。中心から360度広がっていくイメージさえ描ければ、それは当然だと理解出来る。
しかし、無線ではトラフィックをうまく受け流す事が出来ない。
「大多数」という目的語に対して、最大の強みと弱みを抱えてしまっているのだ。

インフラにおいて、使い物にならないは通らない。今の状態では、無線はまさに蛇口はあるが水が出ないという状態に限りなく近くなってしまうだろう。
だから僕は、(こういうと失礼だが)仕方なく孫さんの案に乗る。孫さんももしかしたら同じジレンマを抱えられているかもしれない。


無線派の方は孫さんの案がどうとか言う前に、まずトラフィックの問題を認めた上で、それをどう解決するか話し合った方が7万倍マシだ。
もう電波利権がどうとかいう話しは聞き飽きた。
世界はこれだけ便利になったんだから、僕はデータの送受信に耐えれない無線の状態が、未来永劫続くとは信じれない。
そしてそこにこそ、技術屋のイノベーションの入り口があるのだろう。


最後に佐々木さんのポジションだが、彼は特に「無線派」というワケでは無さそうだ。

・ソフトバンクの「光の道」論に全面反論する(上)

・ソフトバンクの「光の道」論に全面反論する(下)

この中で最も強く主張されているのは、
『いくら過疎地に光が敷かれても、そこの方たちが「ブロードバンドを利用したいと思う何か」がないから無理矢理敷設する事は無駄である。』
と、僕は解釈した。

確かに仰る事は最もだが、それって光100%案の反論になってないのではなかろうか?そもそもその「何か」が産み出されたら、光回線引いてもいいってことになると思う。そしてその何かは産み出されなければならないし、そもそも世代が交代すればネットに精通する老人も自然と増加するから、いずれは解決するだろう。

だから僕は今回の討論は、それほどカチッと噛み合わないと思っている。ちょうど今終わったようだが・・・
恐らく佐々木さんは臨機応変に対応するだろうが、無線派というワケではない彼が、決定打を持って来れるとは考え辛い。


実は僕は、本日議論の前のお2人にtwitter上で語り掛けた。一度ずつしかツイートしなかったし、勿論華麗にスルー…(-_-)
目的は討論する前に考え直して貰いたかったからだ。ぶっ壊したかったと言い換えても良い。
昨日初めて今夜の討論を知り、本日の朝まではとても楽しみにしていた。多くの方がワクワクしているだろうと思っていた。
しかし、そもそも討論する意味はあるのだろうか?

それは格闘技の様に、どっちが勝つか負けるか、明らかに見世物になってしまっている。勿論それは楽しい事だけど、無責任だ。止めれるもんなら小さな争いも戦争も止めた方が良い。

そらのさん @ksorano が主張される様に、双方向の配信ならそれは意義があると思っていた。でもそうでないなら通常ニコ生等で放送すべきだし、もっと言えば居酒屋でビデオカメラ持って話してても良い。
今回孫さんと佐々木さんと同様に、そらのさんは完全に主役の一人だったと思う。とても感動した。


と、ずらずら述べたが、まぁ楽しみな事は変わらないし、どなたかが文字に起こしてくれるのを首を長くして待っている(^^)
そらのさんもタダでは転ばないとTLで言っていたし、今後の動向に注目だ。


※追記

孫さんのtweetで以下の資料を目にした。

光の道の実現に向けて
http://www.softbank.co.jp/ja/irinfo/shared/data/announce/20100513_02.pdf

これに依ると、まず1Gbpsの速度は選択出来そうで安心した(*^^*)


また昨日の討論の全内容はまだ把握してないが、佐々木さんが仰っていた事は確かに光の道への反論となっていたので紹介させて頂く。
彼によれば、「ネットはテキスト文化だから、孫さんが心配するほどデータがやり取りされる事は無い」というようなもの。

もしその通りなら、無線のトラフィック問題が解決、もしくは和らぐという事になる。上のPDF内でも今後どれほどデータ通信量が増えるか言及されているが、忙しいビジネスマンや比較的若い世代は、意外とテキストだけで情報を収集している。僕もウズベキスタンで映像視聴はほぼ不可能だが、それほど困った事はない。

映像等のリッチコンテンツは子供・お年寄りに求めら易く、今話題の電子書籍登場に依る出版社ではないが、20~40代は「中抜き」状態となる。それらも踏まえた上で、果たして今後どの程度データの通信量が増えるのか?をもう一度検討しなければならない。
一人当たりデータ通信量は増えても、人口もまた減るのだから。
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【2010/05/14 00:42 】 | 徒然 | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
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